まめーじぇんと@Tech

技術ネタに関して (Android, GAE, Angular). Twitter: @mame01122

自分のサービス(失敗)で行ったマーケティングの話

前回(http://mame0112.hatenablog.com/entry/2015/04/06/201847)に続き、自分のサービス(flappy[フラッピー]: http://flappy-communication.appspot.com)をリリースし、そのときにやったマーケティング?活動がどうだったかをシェアしてみようと思います。

そもそも何をやったか?

このサービスのマーケティングでやったのは、下記のような感じのものをやりました。
 -A: Facebookページを作る
 -B: startappに記事を掲載
 -C: アンドロイダーに載せてもらう
 -D: Twitterアカウントを作り、そこで告知

順に振り返ってみようと思います。

Facebookページについて

Facebookページは、作りはしたものの、全く告知活動はしていませんでした。
というのも、Facebookでは僕と同じくらい、もしくは上の年齢の人が多くいるのですが、この世代の人は、このflappyのターゲット外である、と判断していたためです。30も40にもなって、既読スルーが云々・・・と言っている人は、(少なくとも僕のまわりには)いなかったのです。
一応、ウェブサイトにはFacebookの"いいね!”ボタンを置いていたのですが、もちろん、いいね、は皆無でした。友達にきくと、友達にいいね、を頼んでしてもらえばTwitter以上のマーケティング効果があると聞いたので、僕くらいの年齢のユーザを対象にするのであれば、Facebookは使えるんじゃないかなぁ・・・と思っています(もちろん、まだ未検証です)

startappに記事を掲載

このstartapp(http://startapp.jp/)は、”自分で、自分が作ったアプリやサービスの記事を書いて載せることができる”というサービスです。
どのくらいの流入があるのかは未知数でしたが、とりあえず登録したところ、およそ、30人くらいの人がこのstartappからウェブサイトに入ってきてくれたようです。ただ、そのうち、Androidアプリをインストールしてくれたのは、片手でカウントできるくらいの数ですが・・・。このサービスに関しても、”新しいアプリやサービスに興味がある”ユーザが見ているサービスなので、そのようなユーザに”既読スルーできる”というコンセプトが響かなかったんじゃないかなぁ、と想定しています(ITリテラシーも結構高い人が使っているイメージでした)
このサイトも、そのような人を対象にするのであれば、十分に使えるのではないかと感じています。

アンドロイダーに載せてもらう

アンドロイダー(https://androider.jp/)は、その名の通り、アンドロイドアプリ紹介サイトです。ここに登録されるには、免許証のコピーを送ったり、電話で本人確認があったりとなかなか厳しくチェックされます。
ここでどのくらいの人が見てくれたのかは(もちろnGoogle Analyticsのデータがないので)わかりませんが、おそらく10~20人くらいがダウンロードしてくれたのではないかと思います。一時、デイリーランキングで右側のバーに6位で載った瞬間もありましたが、逆にいえばそれでも10~20人くらいしかインストールしてくれないことになります。
そのあたりは、他のアプリに対してのツイートやいいね!の数を見ても、そこまで大幅なバズりはないことが想像できます。(やはり、紹介される数が多いため、埋もれてしまう)
このようなサイトでいかに目につくか?は、
アイコンとキャッチフレーズだけだったりするんですが、そういう意味では、flappyは悪くないんじゃないかなぁ・・・と思っています。(アイコンは”かわいい~!”と女子ウケがいい(笑)のと、”既読スルーできる”というフレーズも若い人に刺さりやすいものではないかと考えています)
が、もちろんこの想定が違う可能性もありますが・・・。

Twitterアカウントを作り、そこで告知

Twitterでの告知は、一番頑張りました。
理由は、若い(と思われる)人にダイレクトにリーチできるからです。そして今回は、自分がメインで使っているアカウントとは別に、このサービス専用アカウントを作って告知をしてみました。自分のアカウントは、技術ネタはこんな記事系のネタばかりで、このサービスをつかうような人は興味ないだろうなぁ・・・と想像されたためです。

このアカウントでやったことは、下記のような感じでした。
 -A: "既読スルー"、”既読無視”とつぶやいている人を、定期的にフォロー
 -B: ”既読スルー”、”既読無視”で困っている系のツイートをFavoriteする
 ーC: ”既読スルー”、”既読無視”で困っている人とその友達をフォローしてみる
 -D: 既読スルー系のツイートをリツイートしてみる
 -E: 一日に3回、サービスの告知をしてみる

それぞれ、どんな感じだったか、触れてみようと思います。

A: "既読スルー"、”既読無視”とつぶやいている人を、定期的にフォロー

これは、cronを使って、1時間に1回15人程度、フォローしていました。一時は10分に1回などやっていたんですが、それだとすぐにTwitterAPIの回数制限にひっかかってしまいます。
このやり方で、フォローしてくれる人は順調に増えます。そしてそのフォローバックしてくれる人も、そのうちの1~2割くらい、います。が、あまりオススメしません。理由は、
 -bot系のアカウントが結構ひっかかってしまう
 ーフォローしてくれる人も、自分が想定している”優良顧客”ではない可能性が高い
 からです。
”既読スルー”などはやりの言葉はやはり誰でも注目するらしく、それに関連するbotも多く存在しました。ので、フォローできるのがbotばかり・・・なんてこともしばしば。さらにこのやりかたのマズい部分は、botの友達(?)はbotのようで(要するに複数アカウントを使い分ける業者ですね)フォローバックしてくる人も、そういう宣伝やエロ系のものが数多くありました。
ので、フォローする人のクオリティは、非常に大事です。ここは、時間をかけても、自分が”この人は顧客だ”と感じるものを、手動でフォローした方がよさそうです。

B/C: ”既読スルー”、”既読無視”で困っている系のツイートをFavoriteする / その友達をフォローしてみる

これをやることにより、いろいろな人にこのアカウントの存在を知ってもらうことができるかな・・・というのがこのやり方の発端でした。
こちらもcronを作り、それで自動的にやっていました。このやり方で一応、知ってもらうことはできます。できます、が・・・。こんな感じのクレームが来たりします。

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 (こういうユーザのツイートを見ると、結構リアルに”既読スルー”で困ってたりするんですが(笑)まあこのあたりは、正論を言われるとイラっとくるのと同じでしょうね。)
最近のTwitterのユーザはスパムに対して非常に敏感になっているようで、スパムの報告をされてたこともありました。ので、こちらのやり方も一見手間はかからないんですが、いろいろな弊害があることを考えると、あまりオススメできません。

D:既読スルー系のツイートをリツイートしてみる

これは手動でやっていましたが、どのくらい効果があったかはうーん・・・という感じです。あくまでリツイートしているだけなので、その効果が見えにくいのです。

E: 一日に3回、サービスの告知をしてみる

これはfollwerwonk (https://followerwonk.com/)というサービスで、自分のアカウントのフォローワーがアクティブな時間を調べて、その時間にcronでツイートをしていました。そのツイートの内容は、いくつかパターンを持っておいて、常に同じツイートにならないようにしていました。
このやり方は、2年くらい前にやっていたサービスでは、200人弱のフォロワーに対して1回のツイートで1~2人の流入があったんですが、今は、Twitterがそのときよりも一般的になって、(これは推測ですが)1人あたりのフォロワーの数が増えたせいもあるのか、それほどの流入がありませんでした。ので、効果としてはうーーん。。。という感じです。

じゃあ、Twitterのマーケティングどうすりゃいいの?

それは僕の方が聞きたい質問ではあるんですが、やっぱり、手間はかけるべし、というのがベースにありそうです。そして、顧客といい関係を築くには、こちらからも彼らにとって有益な情報を発信し続ける必要がありそうです(そりゃそうなんですけどね)
企業など、大人数がいる場合は別に問題ないのかもしれませんが、個人で告知をするときは、複数アカウントで違う内容を告知する・・・というのは限界があります。特に、自分がターゲットセグメントでないサービスをやる場合は(往々にして自分が興味がない分野だったりするわけで)その分、つぶやく内容を調べたり考えたりするコストもかかってしまいます。
ので、自分のメインのアカウントでそのような人たちとコミュニケーションする、というのが現実的な解なのかなぁ、という気がします。そして、できれば企画段階で自分がターゲットユーザ、もしくはそれに近いサービス/アプリを考える、というのが重要そうです。

最後に

今回の失敗で、(これももちろん頭では理解していたんですが)”製品が良くても顧客にリーチできなければ意味がない”んですよね。そういう意味で、マーケティングのしやすさも含めて、いい製品である、ということができるかもしれません。(このあたりは、確かに、いろいろな広告を見ていて感じる、”なんでこの製品にこんな宣伝なんだろう・・・?”というチグハグ感と同じかもですね)

ここまでまとめてきて、疲れてしまいましたが、何か新しいサービスやアプリを立ち上げる際の参考になれば幸いです。あと、ここに書いてある内容を実践して何か問題が起こっても責任は負いかねますのでご了承くださいませ。

でも、”こうすればいいよ”的なアドバイスはいつでもお待ちしております。笑。