まめージェント

Android, GAE, AngularJSの技術ネタ中心。Twitter: @mame01112

自分のサービス(失敗)をビジネスモデルキャンバスに当てはめてみた話

前提

・今、去年立ち上げたWebサービスに続いて次のサービスを作っていて、
 その際に前回の反省を生かさねば(集客できなかった)、
 ということで、その1つのやり方として、ビジネスモデルキャンバスに当てはめてみました。

・その自戒の念を込めて&同じようなサービスを立ち上げる際に、
 これを読んでいる方が同じようなミスをしないように、ここで公開処刑をしたいと思います。

・立ち上げたのは、(flappy[フラッピー]: http://flappy-communication.appspot.com)です。

・このサービスは、”既読スルーのできる、ゆるふわコミュニケーションツール”でした。
・背景としては、
 -既読スルーが問題になっている時期で、話題性がありそう
 -友達の中学校の先生と話したところ、今の中高生は一日に何百ものメール(LINE)を受信しており、
  すべてを見ることができない状態になっている

・・・というあたりから、そこそこニーズはありそう、との判断でした。

・メインは、Androidアプリで、GAEのサービスを経由してコミュニケーションするサービスです。
 (ので、もちろんアプリのインストールが必要)

・ちなみにビジネスモデルキャンキャンバスは、下記の本が出てます。
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9%E3%83%A2%E3%83%87%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%8D%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3-%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9%E3%83%A2%E3%83%87%E3%83%AB%E8%A8%AD%E8%A8%88%E6%9B%B8-%E3%82%A2%E3%83%AC%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%AF%E3%83%AB%E3%83%80%E3%83%BC/dp/4798122971

・プライベートで、無料の範囲で、かつ収益を上げないことを
 前提としたビジネスモデルキャンバス(BMC)は、下記の通り。

f:id:mame0112:20150406201809j:plain

・このサービスを立ち上げる前は頭の中でこのキャンバスを書いてみて、何となく
 -提供する価値はあって(ありそうで)、顧客も問題を抱えていそうで、
  そこに対してのチャネルもあるからいけそう
 なんて思ってしまいました。

・が、現実は違った。。
 どう違ったかというと、

・人が集まらない。
・以前立ち上げたサービスでうまくいったTwitterマーケティングがうまくいかない

あたりでした。

このあたりの反省点をもう少し深掘りしてみます。

何故、人が集まらなかったのか?

・正確には、”人が登録してくれなかった”という表現が正しいです。
・ウェブからや、アンドロイダー(https://androider.jp/)、startapp(http://startapp.jp/)
 といったところから、わずかながら、流入はありました
 (本当に微々たるものですが)

・ただ、Google Analyticsの結果を見ていると、彼らがウェブサイトに来ても、
 -1: アプリをダウンロードする割合が低い
 -2: アプリをダウンロードしても、一度立ち上げてWelcomeページを立ち上げた後、
  登録することなく抜けてしまっている
 という問題がありました。

1の問題について

・1の問題に関しては、下記の細かい問題にブレイクダウンできます。
 -A: ウェブサイトのデザインがダサい
 -B: ダウンロード用のボタンがわかりにくい
 -C: iPhoneユーザだったのでインストールできなかった
 -D: そもそも、このサービスに興味を持って入ってきたわけではないので、
   何もせず抜けてしまった
 -E: アプリをインストールしたくない。

・Aに関しては、直帰率が60%超だったので、この可能性が大いにありそうです。
 Bootstrapを使って最低限のデザインを保証したり、
 若い女性をメイン画像に使って親しみやすさを出したりしたんですが、
 まだまだ、足りないのかもしれません。
 ここは引き続き、検討が必要そうです。

・Bに関しては、”表示してすぐの場所”と、”概要説明の記述の下”に
 わかりやすい色でボタンを用意していたので、そこまで問題はなかったのではないかと思っています。

・Cに関しては、これはビジネスモデルキャンバスを書いた時点で気付くべきでした。
 Google Analyticsの結果を見ると、このウェブサイトにきた5人に4人くらいの割合で
 iPhoneユーザのようなのです。
 日本のマーケットが、極端にiOSの普及率が高い特殊なマーケットであることを考えると、
 ”既読スルー”という、極めて日本的(だと思われる)問題を取り扱うのであれば、
 Androidアプリではなく、iPhoneアプリをリリースすべきでした。
 (本当はこれからiPhoneアプリをリリースできればいいんですが、僕がiPhoneアプリを書けないので断念。。)

・Dに関しては、これは多いにありそうです。
 Yahooのトップページに表示されるような”今Twitterで話題になっているタグ”をからめつつ、
 マーケティングのつぶやきをすると、Yahooからの流入がそこそこありました(数は忘れましたが。。)
 が、彼らのモチベーションは、あくまで
 ”Yahooで情報収集したい”あるいは
 ”Twitterではやっているタグに興味がある”
 という人たちであって、間違っても僕のこのサービスに興味のある人たちではないのです。
 つまり、彼らにリーチしてもこのサービスを使ってくれないのは当然なのです。
 今回は、これまでも何となく頭では理解していたこのあたりの感触(ターゲットを絞ってリーチする)
 を身をもって実感できたのは収穫でした。

・Eに関しても、この問題もあるだろうなぁ・・・と感じています(定量的なデータがあるわけではないですが)
 こちらは、次に立ち上げつつあるサービスを、完全なウェブサービスにすることで、
 そことの比較をすることにより、その感触を得られるかな、と感じています。
 その結果が分かれば、ここに書きたいと思います。

2の問題について

・2の問題(アプリをダウンロードしても、Welcomeページを立ち上げた後、登録することなく抜けてしまっている)
 に関しては、下記の問題にブレイクダウンできます。
・A: Welcomeページのデザインがショボかった
・B: アプリをインストールしたものの、そこまでのモチベーションがなかった
・C: メールアドレスを使っての登録がイヤだった
・D: これ以上アカウントを作りたくない

・Aに関しては、これは引き続きデザイン力を磨くしかなさそうです。
 これもウェブサイトと同じく、若い女性の画像を背景に使っていたのですが、
 それだけだと不十分ということなのかもしれません。

・Bに関しては、アンドロイダーやstartappなどのアプリ/サービス紹介サイトから来た人に
 その傾向が高いのかもしれません。
 ただ、彼らに対して打つ手だてというのもないので、
 反省するにも反省しかねている状態です。
 何か、こういうユーザを惹きつける魔法をご存じの方はご教授くださいませ。

・Cに関しても、大いにありそうです。
 現在、ウェブサービスでの主流は、FacebookTwitterのアカウントを使ってのOAuthだと思いますが、
 何を間違ったのか、flappyではメールアドレスだけでの認証をしていました。
 やっぱり、”できる限り個人情報はアヤしいアプリに持っていかれたくない”という心理はあるのでしょう。
 時代の流行に乗って、FacebookTwitterでの認証をすべきでした。
 これも、次のウェブサービスでこの認証をやろうとしているので、そこと比較したいと思います。

・Dは、はい、その通りです・・・としか言いようがないところです。
 元々、”わざわざアカウントは作らないんじゃない?”という懸念はあったのですが、
 その予感が的中した・・・と言わざるを得ません。
 ので、今後は、フリーミアム戦略のような、”途中まで登録なし、ある一定以上使う場合は登録してね”
 というやり方も必要なのかもしれません。

・何故最初でビジネスモデルキャンバスの話をしたかというと、
 このあたりの反省点は、アプリを作る前に気づけたのではないだろうか、と思ったからです。
・モノを作る人は、だいたい”誰に対して何を提供するか?”という部分に目がいきがちだと思います。(僕もそのうちの一人。)
・ただ、それを”どう、提供するか?”というのも、非常に大事だなー、と感じました。
 これまで、”チャネル、大事に決まってるだろ”と思っていたんですが、
 それを身にしみて実感しました。
・そして、そのチャネルは、(これも当たり前なんですが)ターゲットユーザと絡めて
 考えるべきなのです。
 ”日本の若い人をターゲットにしたサービス”であれば、AndroidよりもiPhoneアプリの方が
 より広くリーチできることになりそうです(まあ、広くリーチすればいいというものではないかもしれませんが)
・また、このチャネル(Androidアプリ)を使うときのユーザ観点での手間もしっかりと考えるべきでした。
 具体的には、インストールする手間や、ユーザ登録をする手間など。
・そのような点も踏まえて、”いいアプリ/サービス”であり、それができないのであれば、趣味の域を超えないなぁ、と。。。
・逆にいうと、いくらアプリが素晴らしくても、ユーザの行動を考えてみて、
 今考えているサービスを使うまでに少しでも(本当に少しでも!)問題がありそうだったら、
 サービスのベースから考えなおしてもいいのかもしれません。
 ”まあ、問題そうだけど提供する価値がすぐれてるから出そう”ってやると、
 コケる可能性が高い気がしました。
 (これも頭では理解していたんですが、失敗してみて改めて実感・・・)
・このあたりは、ユーザストーリーマッピング(https://speakerdeck.com/kawaguti/10)
 とかを使うと、全体像を抜け漏れなく考えられるかもです(まだやってないですが)

最後に

・長くなってきたので、続きのマーケティングに関しての反省部分は次回に・・・。